襖(ふすま)
襖(ふすま)の張替えの施工例です。
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仕上がり
柄は市松模様、桑の引き手を入れ完成です。
袋張り・袋作業
襖は仕上げの上張りをする前に、下張りをします。これを袋張りといいます。左が襖で、右が戸襖です。
ここから襖張替え作業の流れを紹介します。
襖張替え作業の流れ
(1)
これから襖張替え作業の流れを写真で説明していきます。
これは張替え前の襖です。汚れ、シミがありますね・・・
(2)
まずは、縁(フチ)をはずしていきます。古来から隠し釘を使う工法でできていて、
外観からは釘が見えていません。
(3)
写真でおわかりいただけるか微妙ですが、襖に釘が見えるかと思います。
襖の構造によっては縁に直接釘を打つタイプもあります。
(4)
縁をはずし、襖の痛んでいる場所を直したら、下張りをします。これを私達は袋作業と言います。写真は戸襖です。縁は取れません。
(5)
袋作業の仕上がりです。左側が襖で、右側が戸襖になります。
これをおこなう事により上張り(仕上げ)紙との間に空気の層ができます。
左側、襖に先ほど話した釘か見えるかと思います。
上張り
(6)
写真に無くて申し訳ないです。
上張り紙を張る襖の大きさに紙ごしらえをします。
そして、のり付けになります。
写真は戸襖紙の、のり付けです。
(7)
のり付け作業です。のりは溜めずかすらず、均等に付けていきます。
のりがいきわたり紙が馴染んでいきます。
(8)
上張りの張り込みです。
手早く進めていかないとのりが付かなくなったり、上張り紙にしわができたりしてしまいます。
(9)
撫で込みをしています。撫で残し無く、しわにならないようにします。
力を入れれば良いってわけではありません。
(10)
撫で込みをして、周りの巻き込み部分を付けていきます。
この力加減は文章では説明できません(^_^;)
(11)
上張り紙が乾いたら、縁を元のように打っていきます。
それぞれが微妙に違うので間違えないよう戻していきます。
(12)
完成です。
柄や、紙の色合いによりそれぞれ違った感じに仕上がり、お部屋も明るくなるかと思います。